ギャンブル依存性は回復可能な病気?専門家のサポートが必要不可欠

“カジノ法案”が成立したことで、「ギャンブル依存症」が増えるのではないかと懸念されています。今回は、ギャンブル依存症とはどのような病気なのか、回復することは可能なのかという概要のほか、症状の相談先をご紹介します。

ギャンブル依存症とは?

ギャンブル依存症の人のイメージ

2018年、カジノを含む統合型リゾート施設の設置に関する法律「IR実施法」が成立された。
このIR実施法の成立を受け、国内では「ギャンブル依存症」についての関心が一層高まっている。

そもそもギャンブル依存症とは、パチンコや公営競技(競馬や競輪など)のような賭け事(ギャンブル)にのめり込んでしまい、それらを辞めたくても辞められず、社会生活に支障が生じてしまう状態のことだ。

※パチンコやパチスロは法律的にはギャンブルではなく、“遊技”である。
そのため、正式には「ギャンブル依存症」ではなく「ギャンブル等依存症」と呼ばれている。

ギャンブル依存症は、WHO(世界保健機関)が認定しているれっきとした病気で、公式病名は「病的賭博」と言う。
国際診断基準においてはアルコールや薬物依存症と同じく精神疾患のひとつとして分類されているのだ。

ギャンブル依存症の主な症状

・ギャンブルをやめようとしても上手くやめられない
・ギャンブルを中断すると落ち着かずイライラする
・ギャンブルをしたいという衝動をコントロールできなくなる
・ギャンブルをするために借金をしてしまう
・常にギャンブルのことばかりを考えてしまう

ギャンブル依存症になる原因

人間の脳は、パチンコやスロットなどで勝つとドーパミンという快楽物質が大量に放出されて快感を得ている。

依存症になりやすい人は、日頃のストレスやネガティブな感情などを対処するための手段として、再びその快感を求めてギャンブルにのめりこんでいってしまうのだ。

また、ネガティブな感情をもっていなさそうな人であっても、実は心の奥底に自己否定的な感情が潜んでおり、それに気づかずにいつの間にかギャンブルで発散していたというケースも少なくない。

ギャンブルが絶対的な悪とは言えないが、手を出してしまえば誰しもが依存症になり得るという危険性があるのだ。

早めに専門家に相談

専門家に相談するイメージ

ギャンブル依存性は、よく「本人の意志の弱さが原因」と考えられがちだが、「やめられない」という心の病気であり精神疾患なのだ。
とても難しい病気にあたり、家族のサポートや本人の意志だけで治すといったことは基本的に不可能で逆に悪化してしまう可能性も考えられる。

そのため、自分や自分の周りにいる人がギャンブル依存性かもしれないと思ったら、まずは専門家に相談することが大切だ。

素人ではどうにもできない病気ということを念頭において、ギャンブル依存性の疑いがあったらプロの知識に頼って適切な処置を施してもらうことが重要である。

ギャンブル依存症の相談先

・リカバリーサポートネットワーク
http://rsn-sakura.jp/

・ギャンブル依存症要望回復支援センター
http://www.gaprsc.or.jp/

ギャンブル依存症は回復可能

ギャンブル依存症から回復したイメージ

国内でギャンブル依存症の疑いがある人は、2017年時点で320万人にのぼるという厚労省の調査結果が出ている。

厚生労働省『ギャンブル依存症対策』

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789.html

ギャンブル依存症は決して回復できない病気ではない
本人や周囲ができるだけ早い段階で気づき専門家の元で受診することが大切だ。

度重なる話となるが、回復するためには基本的に1人では不可能なので、医療機関や民間施設、自助グループなど第三者のサポートを受けるようにしてほしい。